糖尿病は糖の代謝異常の一つです。
日本国内では、700万人程の患者がいます。
しかし、現在の日本の糖尿病の治療方針には、
いくつかの点で疑問を持ちました。
一つは、糖尿病になった場合に指導される、
食事療法の内容です。
現在の日本で、糖尿病になって病院にかかると、
カロリー制限をした、低脂肪高炭水化物の食事を指導されます。
しかし、血糖値を急激に上げるのは、炭水化物だけです。
たんぱく質は、血糖値をゆるやかに上昇させ、
脂肪に至っては、食後高血糖の直接の原因にはなりません。
糖尿病治療において重要なことは、
痩せることではなく、血糖値を上げないことです。
太っているとインスリン抵抗性が増えますので、
肥満は解消した方が良いのですが、それは副次的なものです。
糖尿病における合併症は、血糖値を上げないことで、
発生を抑えることができるのです。
このことから、
糖尿病の疑いがある場合、
炭水化物の多量摂取を控えるべき
と考えられます。
日本以外の諸外国では、糖尿病の食事指導といえば、
ローカーボ(糖質制限)食が常識になっています。
しかし日本ではなぜか、頑なに
「バランスよく」「ローカロリーで」
となります。
医者の言う通りに高炭水化物食を摂取し続けると、
糖尿病は改善しないばかりか、
その間にもすい臓の疲弊が蓄積してしまうのです。
日常的に血糖値を自己計測できれば、
食事のコントロールもしやすいのですが、
日本では血糖値計の保険適用の条件が厳しく、
また買うと諸外国の3倍程度という
バカ高いランニングコストがかかってしまいます。
二つ目は、糖尿病の診断が下りるタイミングの遅さです。
正常な糖代謝機能を持つ人は、何を食べても、
血糖値が140を上回ることがないそうです。
しかし、現在の糖尿病の診断基準では、
「ちょっと糖代謝機能が衰えている人」を「境界型」と呼び、
糖尿病とみなしません。
しかし、糖尿病と診断が下りた時点では、
すい臓の機能はかなり低下してしまっています。
糖尿病が不治の病と言われるのは、
インスリンを作るすい臓の細胞が死んでしまうと、
元には戻らないからです。
糖の代謝機能が少し衰えているくらいであれば、
すい臓をしばらく休めてやれば、機能が回復し、
正常人と同じ食生活をしても
血糖値が上がらなくなる可能性が高いのです。
つまり、現在「境界型」と呼ばれるレベルで、
血糖値計を購入し、ローカーボな食生活を送ることで、
それ以上の悪化を防ぐことが可能と考えられるのです。
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